ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
「うん。へへ」
「なんだ?」
「お父さんに心配されるの、なんか照れるなーって思って」
ちょっと前までは心配されることも嫌だったくせに、最近は悪くない。
お父さんと打ち解けてから、いろんなことが受け入れられるようになった。
「そ、そうか」
照れが伝染したようだ。
お父さんは耳をほんのり赤くしながら、冷蔵庫に向かう。
朝ごはんのタッパーを取り出し、食卓に準備する。
私の分も用意してくれたようで、
お弁当作りに使ったフライパンなどを洗い終えると、食卓には二人分の朝食が並んでいた。