ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
流しや調理台の下の扉をいくつか開ける。片手鍋があった。
これでもいいかな?
片手鍋を取り出すと、その裏にやかんを見つけた。
ようやくやかんに水を汲んで火にかける。
これだけでどっと疲れてしまった。
でも、まだまだ。
次はティーポットだ。
カップは食器棚に置いてあることを知っていたので、
その近くを見るとガラスのティーポットもあった。
ティーポットの蓋を取って、カレースプーンですくったリーフを――どのくらいの量だ。
ええと、まあ、なんとかなるよね、きっと。
私はカレースプーンで山盛り2杯のリーフをティーポットに入れ、お湯を注いだ。