ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
佐藤さんと大園さんが私を嫌っていることは前から知っている。
さすがに友達になれるとは思っていない。
でも、自分から一人でいようとするのはやめようと思ったんだ。
そのためには、まずは挨拶からでもいいから、クラスの皆に話しかけなくては。
私はふと窓の向こうに目をやった。さすがに星は見えない。
それでもどうしてだか、心強かった。
どんな小さな一歩でも、踏み出せばきっと。