ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
布団から抜け出て暖房のスイッチを入れ、部屋の時計を確認した。11時だ。
「えっ」
11時!?
思わず時計を二度見するけども、時間は変わらない。
昨日寝たのは23時頃だった気がするので、12時間も寝たことになる。
いくらバイトで疲れていたからと言っても、これは寝すぎだ。
自分で自分に呆れる。
「そりゃ暖房も消えるよねえ」
とつぶやきながら、私はカーテンを開けた。
その途端、見えた景色に驚き、固まる。
「嘘……寒いはずだ」
辺りが真っ白だ。