ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

「これをバイト先でいただいたってことは、今日はバイトがあったから遅くなったわけか」


「そうです。その、今日はすみませんでした」


「んー。オレが来るって知らなかったみたいだし、それはもういいけど……」


崇さんがケーキと紅茶をのせたお盆を持って、先にリビングへ向かった。

そのあとについて行く。


「茜がバイトしていること、親父さんは知らないのか?」


「あー……いえ、知ってるはずです」


バイトを始めるにあたって親の同意書が必要だったので、

サインをお願いする旨を書いた紙と同意書をリビングの机に置いておいたのだ。


翌日にはサインがされていた。

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