ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
そんな今井さんの初めての長期のお休みだ。邪魔はしたくない。
「今井さんと同じ月水金の週3日、掃除と買い出し、料理の作り置きがオレの仕事になる。問題はないか」
「はい、大丈夫だと思います。短い間ですが、よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしく」
お互い頭を下げあったあと、目を合わして、ふっと笑った。
さっきから遠慮なく言い合っていたので、かしこまって挨拶することがこそばゆい。
「そういえば」
と、崇さんがソファに置いていたメッセンジャーバッグを引き寄せ、スーパーの袋を取り出す。
例のネギとゴボウはスーパーの袋の中に入っていた。
他にも何かたくさん入っているようで、袋は膨らんでいる。