ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
「今日が本来の仕事の日で、もう作り置きのご飯も切れる頃だって聞いてたから、今日から早速、掃除と料理をするつもりだったんだ。
作り置きがあるから時間かかるけど、料理だけでもやっていいか?」
「ありがとうございます。今日の晩ご飯どうしようかと思ってたので、助かります」
と答えるのと同時に、私のお腹が鳴った。
ケーキを食べたところだというのに、催促しているみたいだ。顔が熱くなる。
「ああ、もう8時か。なんか簡単にできるもので、先に飯にするか」
「はい、お願いします」
崇さんは立ち上がると、私をじっと見下ろした。
「な、なんですか」
「茜も一緒に作るか?」
「え」
私が料理?