ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
崇さんから受け取った出汁パックのパッケージを裏返し、確認した。
確かに、崇さんが言ったようなことが書かれている。
これなら私でもできるかもしれない。
私は崇さんの指示で、2パック分、1200ccのお出汁を取る。
「これって味噌汁一人分にしては多くないですか?」
余りは明日の分にするのかな。
今井さんは飽きないようになのか、洋食と和食を交互に作ってくれていたので、
一度にたくさんの味噌汁を作ってはいなかった。
もしかしたら崇さんは続けて和食を予定しているのかもしれない。
「親父さんと二人分だろ」
「お父さんは家で食べませんよ」
「は?」