ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
既読になる方が起こしたかと気になってしまうので、ホッとする。
スマホをスカートのポケットにしまい、朝ご飯と書かれたタッパーを冷蔵庫から取り出した。
温めて食べると、準備して学校だ。
昼休みになり、真衣がいつものように「学食に行こう」と私の席まで誘いにやってきた。
「それが今日はお弁当なの」
タッパーを入れた紙袋を鞄から取り出し、机に置いた。
「お弁当なんて珍しいね」
真衣が睨みつけるように私の紙袋を見る。
その視線の意味がわからず、内心、首をひねった。