ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
ややこしくて、それを守ることは煩わしい気がした。
なので、
――2日目のお弁当は大変そうなので、翌日分だけお願いします。
と書いて送信した。
これで、よし。
「ごめん。ありがとう」
スマホを机に置くと、お弁当に取りかかる。
真衣は相変わらず私のお弁当を見ている。
「それ、美味しそうね」
「美味しいよ。食べる?」
私は口にしたばかりの唐揚げをもう一つ箸で取り上げて、差し出した。
「いや、いい」
「そう?」
「うん。それより、茜ってなんか隠してることない?」