あんたの代わりは、いないから。



「……前から思ってたんだけどさ。
茉梨乃ちゃんって、"自由"に異常なこだわりあるよね。もしかして、なんかあったの?」


 
「………んー?」



「あ、間があった。
やっぱりなんかあったんでしょ」



「なーんもないよ」



「えー、ほんとに?」



「……強いて言えば
あたし、元カレの束縛が強すぎて
5日で別れた経験あるよ」



「……い、5日!?
それは早すぎるでしょ…!」



「あれは重かったなぁ…。
瑠依ちゃんも同じ選択をするはずだよ」



そう言って、あたしは教室に向かった。



「いやいや、5日は早いって…!
わたしなら1週間は頑張るね」



と、後ろでそんなことを言う瑠依ちゃん。



「いや、2日しか変わんないじゃん!
どうゆうこと?」



「2日"しか"って言うけど、秒で表したら
けっこうな数字になるからね!?」



「………172800秒。無理、耐えられない」



……そんなやり取りは、
教室に着くまで続いていた……__


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