あんたの代わりは、いないから。
「とりあえず……ベッド行こう?」
そう言ってあたしは
イスに座っている後輩くんの腕を掴んだ。
「え?」
「早く休んだ方がいいよ、立てる?」
「……あ、そうゆう意味ですか。
………襲われるかと思った」
「……ん?」
「いえ、なんでもないです」
そう言って、彼はまたニコッと微笑む。
でも、立ち上がった瞬間に
フラッと倒れる彼のバランス。
「わっ…」
後輩くんの右手が、あたしの肩に触れた。
あたしはあたしで、彼が倒れないように
胸板を必死に押さえてる。
い、意外と重い……。