あんたの代わりは、いないから。



普通は気付かないよ。



今までだって
本心を見抜かれたことなんか、
なかったのに。



「………」



愛想笑いは得意だ。自分を隠すことも。



全部笑顔で隠してきた。その方が楽だから。



なのに……



「……変な女」



そんなことを呟いて
先輩が置いていったスポーツドリンクを
口に含んだ……__。


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