あんたの代わりは、いないから。
「い…痛い……。泣きそう…」
「なにやってんだよ茉梨乃。
……こいつが悪かったな、大丈夫か?」
と、わたるは誰かに言っている。
「ちょ、あたしの鼻も心配してよ……」
鼻を押さえすぎて、変な声になる。
…ちょっと面白い。
「どー考えても、おまえの鼻が悪いんだろ」
「鼻に罪はないよ…」
てゆうか、あたしも謝らないと。
__なんて思った矢先に
なぜか鼻を押さえていた手を取られる。