あんたの代わりは、いないから。



「昨日はありがとうございました。
……保健室で。」



そう言って、
相変わらずニコニコしている後輩くんと…



「……は、保健室?」



なぜかその言葉に反応している
隣のわたる。



「いーえ。顔色良くなったね。
よかったよかった」



「茉梨乃先輩のおかげです。
借りたタオル、洗濯したら返しますね」



「あー、いいよいいよ。
やっすいタオルだからさ」



「いえ、絶対返します。
……そしたらほら、また茉梨乃先輩に
話しかけるきっかけができるから…」



そう言って、彼は照れたように微笑んだ。



思わずきゅん、ってした。


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