あんたの代わりは、いないから。
「……わたる」
「…なんだよ。」
「あたし、俄然やる気出た」
「……は?」
「あたしを文化委員に選んでくれて
どうもありがとう。
やっぱりさ、持つべきものは
可愛い後輩だよね、うん」
そう言って、
わたるの肩に手を置いた。
「……なんだよ。
あんっなに嫌がってたくせに」
「だってそれは、後輩くんがいるって
知らなかったから」
「なーにが後輩くんだよ。
調子のんなよおまえ」
「えー。なんで怒ってんの」
「別に怒ってねえし」