あんたの代わりは、いないから。
戻りたくない日常。
*
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+゚
『お父さん!
あのね、テスト返ってきたんだよ!』
『…点数は?』
『96点!この前よりも上がったんだよ!』
『………』
『ほら、お父さ……』
__バサッ……!
『っ……』
『100点以外に価値はないって
何回言ったら分かってくれるんだ!』
『っ……ご、ごめんなさい…。でも…』
『…いいか?おまえは父さんみたいに
医者になる人間だ。
ミスひとつ許されない世界なんだ。
……分かってくれるよな?』
『……っ…はい』
*
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+゚
「っ……」
頭がズキッと痛んで、
あたしは思わず起き上がる。
不意に時計を見たら、まだ夜中の2時。
「………」
……あーあ、最悪な目覚め。