あんたの代わりは、いないから。



「…茉梨乃ちゃん?あなたも3生年だからね?
それともなに、ついに留年を覚悟したの?」



「……あたしはほら、
就職する気満々だから…へへ」



「……その見た目で雇ってくれるの
キャバ嬢くらいだよ」



「……あたしキャバ嬢になろうかな。
なれるかな」



「なれるね。No.1いけるかもね」



「ほんとに?」



「とりあえず
ここに島崎がいなくて良かったね」



そう言って、今度は瑠依ちゃんが
あたしの肩に手を置いた。



「……なんでわたる?」



「あの人がいたら、ぜったい反対されるから。」



「……」



その言葉を聞いて、妙に納得。



『……はぁ?おまえがキャバ嬢?
誰が指名すんだよ。1回鏡見ろよ。』



……あぁ、想像したら泣けてきた。



キャバ嬢は辞めよう。
そう決心した日。


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