あんたの代わりは、いないから。
タイトル未定
いつもの朝。いつもの学校。
だけど、唯一いつもと違うのは……
「あー……"良かった"って何だよ…
なにがだよ……」
……昨日から、わたるの機嫌が異常に悪い。
__ガラッ!
「お、茉梨乃ちゃんおはよ!
島崎もおはよ……って、
いつも以上にイライラしてんね……どした」
と、瑠依ちゃんは苦笑いしている。
「瑠依ちゃーん、おはよ。
…わたる、昨日の放課後から
ずっとこんな感じなの。面倒くさいでしょ」
「…放課後?昨日委員会で何かあったの?」
「んー。……あたしが遅刻した」
むしろ、それしか思い当たらない。
「うん、原因それだね。
島崎って部活のキャプテンだけに、
遅刻とかうるさそうだもん」
「えーそれまだ怒ってんの…。
カルシウム不足だね……」
「…牛乳飲みな」
「……るせーよ」
…そんな言葉と同時に
ガラッと先生が入ってきたので
あたしは大人しく席に着いた。
今日は真面目に授業出ようって
たった今決心。
じゃないと、わたるの不機嫌は
明日も続きそうだ。
そんなことを思いながら、机の上に突っ伏した。
これが噂の睡眠学習かぁー。
…机の上で寝るのも、たまには悪くない。