君が思い出になる前に…
おれと紀子の繋がりがようやく理解できた。
彼女を助ける事が、おれの運命だったのか?
15年前の事故の時も、去年紀子が事故で入院した時も…。
運命だったんだ。
それが…、
紀子を助ける事が、おれの使命だったんだ。
過去を変えなければいけなかった理由なんだ…。
あの雨の日、鍵を見つけて車道に飛び出した紀子を救い、今度は自分の担当した患者の紀子をなんとか救いたいと望んでいた。
そしておれが事故に遭った。
その瞬間、過去へ飛んで行ったんだ。


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