君が思い出になる前に…
「この世界に来てから?」
不思議そうな顔して聞き返す紀子。
「うん。今回の事故のあと、意識を戻した日から毎晩夢を見たんだ。それが夢なのか現実なのかわからないぐらいリアルなもので、それが新しい記憶として、頭の中に収まってしまってるんだ。そのお陰でタイムスリップ以前の、中学生の時代に飛ぶ前の記憶はもう一切思い出せなくなってしまった…。おれ、何か君に話さなかった?それ以前の話しとか…」
「いいえ。何も…」
紀子は、あきらかに何か知っている気がした。
なぜ話してくれないんだ?
話せない事なのか?
不思議そうな顔して聞き返す紀子。
「うん。今回の事故のあと、意識を戻した日から毎晩夢を見たんだ。それが夢なのか現実なのかわからないぐらいリアルなもので、それが新しい記憶として、頭の中に収まってしまってるんだ。そのお陰でタイムスリップ以前の、中学生の時代に飛ぶ前の記憶はもう一切思い出せなくなってしまった…。おれ、何か君に話さなかった?それ以前の話しとか…」
「いいえ。何も…」
紀子は、あきらかに何か知っている気がした。
なぜ話してくれないんだ?
話せない事なのか?