君が思い出になる前に…
「それでおれは商社マンじゃなくなったって事?」


「そう。そしてあなたは絵美さんと結婚した。あたしの婚約者はあなたじゃなかった…。それがすべてよ」


あの海で…、
紀子が未来を話した事は、幻のように変わってしまったって事か…。

おれにはどうする事も出来なかったけど、結局は紀子自身が未来を変えていった訳だ。


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