君がいなくなって
7月に入ってすぐ。

お店の定休日ともう1日連休で私達は旅行に行った。

平日なのでかなり空いている。



綺麗な海の見える旅館で。

見ているだけでも心が癒される。



「誰にも気を使わないで2人で過ごすのはこれが最初で最後かもね」

そーちゃんは苦笑いをした。

「うん」

私はそーちゃんの隣に座ってそーちゃんの膝に頭を乗せた。

たまに甘えたい時にこうする。

そーちゃんも私の頭を撫でてくれる。

「後で海に行ってみようか?」

私は首だけ縦に動かせてしばしの甘い時間を楽しんでいた。
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