君がいなくなって
こんな時。
心から頼れる人がそばにいてくれたら。
本当に心強いのに。
と、思う私はまだまだ子供。
それでもとうとう母親になる時が近付く。
痛みがどんどんやって来て。
泣きそうになる。
でも、ここで負けられない。
苦しいけど、頑張らなくっちゃ。
分娩室に向かったのは夜8時。
そーちゃんがちょうど病院に着いた。
後から聞いたら、かなりバイクを飛ばしたらしい。
何もなかったから良かったけど。
「真由、大丈夫か?」
久々に見るそーちゃんの顔が涙でぼやける。
そしてそーちゃんは私の手を握って耳元で囁いた。
「俺、優勝したよ」
優勝って!!
初優勝!!
おめでとう、って絶叫したいのに!!
痛みが強すぎて無理だった。
心から頼れる人がそばにいてくれたら。
本当に心強いのに。
と、思う私はまだまだ子供。
それでもとうとう母親になる時が近付く。
痛みがどんどんやって来て。
泣きそうになる。
でも、ここで負けられない。
苦しいけど、頑張らなくっちゃ。
分娩室に向かったのは夜8時。
そーちゃんがちょうど病院に着いた。
後から聞いたら、かなりバイクを飛ばしたらしい。
何もなかったから良かったけど。
「真由、大丈夫か?」
久々に見るそーちゃんの顔が涙でぼやける。
そしてそーちゃんは私の手を握って耳元で囁いた。
「俺、優勝したよ」
優勝って!!
初優勝!!
おめでとう、って絶叫したいのに!!
痛みが強すぎて無理だった。