君がいなくなって
久々に拓海くんの家に行った気がする。

少し、胸が痛んだ。

その日。

拓海くんの家族、私の両親、そして総一さんが集まった。

「拓海…最後の最後でとんでもない事をしでかしてるよね」

拓海くんのお父さん、賢司さんは大きくため息をついた。

「野生の勘が働いたんじゃない?」

とは弟の祥太郎くん。

「それよりも、今後どうするか、よ」

拓海くんのお母さん、彩子さんが話を戻した。

一斉に静けさが戻る。

そう。

どうしよう。
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