君がいなくなって
「あれ?」



その人は私を見て、凄く驚いていた。

「平野さん?」

ジロジロと私のお腹とそーちゃんを見るこの人は。

高校の時。

拓海くんの事が好きで。

私を逆恨みして、階段から突き落とした高槻さんだった。



「もう新しい彼氏?
しかも子供まで…?」



本当に、嫌な奴。



私は黙っていた。

こんな人は相手にしちゃ、いけない。
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