罪な男


唇が離れて 私の息はかなり荒れている。


「ハァ、ハァ。ちょっと、今日変だよ。」


そう言いながらタクマ先輩を見上げると

息一つ荒れていない先輩。



崩れた私を抱き抱え。


そのままベッドに降ろすのだ。


「嫌!ちょっと!!!」


このままの流れは嫌だ。


まるで本当に身体だけって言われてるみたい。


「お風呂入って来たんだ。彼氏とホテルでも行って来たの?」


タクマ先輩は意地悪に笑う。


< 24 / 78 >

この作品をシェア

pagetop