罪な男


「澪。それってお誘いと受け取ってもいい?」


「さぁ。どうでしょう?」


私はニヤッと微笑んで。


先輩に軽くキスをしてみた。


関係がまた始まる合図のように。


「本当、澪には弱いな俺。

可愛すぎ。今すぐ帰ろう。俺 カバン取ってくる。」



先輩は私の大好きな顔で笑ってくれた。


表情には出さないけど。


私だって 先輩には弱いと思う。


だって、自分からキスするなんて初めてだから。


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