罪な男


「もしかしてキスで免れようとした?」


かなり図星である。


「本当に無理なの。言えないの!」


「だったらもっと熱いのじゃないと

伝んない。ほら、もっかい。」


タクマ先輩はまた目を閉じる。


熱いのってそんなの自分からやったこともない。


でも、それで許してくれるのなら。


私はまた先輩に口付けた。


先輩がいつもやってくれるように。

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