罪な男


「2人の時は澪って呼んでい?」


「え。2人の時って?
今日で最初で最後じゃないんですか?」


一度だけの過ち。

今考えれば、それで留まっておけば
また楽だったのかもしれない。



「俺はまた会いたい。」


これが私たちの始まりである。


私の連絡先は教えた。

でも私は先輩の連絡先を登録する事はしなかった。


私からは連絡したくない。


それが私の考えた、私なりの抵抗だ。


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