週末のシフォンケーキ
私達が恋人同士になった日の朝、受付の方に出てみると外の線路を見慣れない列車が通過していた。

確かあの列車は……。

「『トランスイート四季島』か」

佐々木君は高速で通過した列車を見て上野駅から出る豪華列車だと見た。

『四季島』といえばドレスコードがある豪華列車。
誰が最初に言ったか『東日本の走る高級ホテル』と呼ばれている。

あの列車に乗ってる人達ってどんな家に住んでいるのかな。

昨日の浴場で朝風呂を浴びて朝の勝木を歩いてコンビニまで歩く。

ここのコンビニはライダーやバックパッカーに人気なのか、ゴミ箱が汚かった。

自室に戻ると布団が片付けられていて、座卓が用意されていた。

「今日も晴れているね。今日から浩二でいいよ」

佐々木君の一声。

「浩二は……。これからどうするの?」

「10時ぐらいにチェックアウトして、府屋駅へ行くよ。時間がないから特急で帰ろう」

その言葉通り、10時前にチェックアウトして勝木駅11時6分の酒田行きで府屋駅へ移動し、府屋11時39分発の『いなほ8号』で新潟へ戻った。

新潟駅からは万代シティまでは大分歩いたけど、浩二と一緒ならそこまで苦にならない。

バスを待つ時間でラブラ万代にも寄ったかな?

東京ほど華やかじゃないけど、『現代』が確かにそこにあった。

東京に帰ったのは暗くなってからだけど、ぐっすり眠れた。

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