君から最後の恋文 〜love-letter~


お父さん、お母さん。


私ね。


いつも思うの。



『ふたりの子供でよかった』


そう思うんだよ。




だからね!

私に遠慮しないで

私の妹、弟を作ってください!


楽しみにしてるよ 笑


それでね、一緒に渡された2通を私の部屋の引き出しに入れてほしいの。

ふたりが落ち着いてからでいいから

櫻ちゃんを家に呼んで、真実を話してほしい。



私が死んだこと、話してほしい。

きっと、櫻ちゃんは信じようとしないから

先に手紙を読ませてね。



2人とも。

元気で、幸せに暮らしてね。




笑って。



ふたりの笑顔が大好きだから。

─恋文─
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