君から最後の恋文 〜love-letter~
差し出したのは、さくら色の手紙。
恋文の、手紙だ。
『ゆーちゃんへ』
恋文の可愛い字でそう書いてある。
コクリと頷いた岸本は屋上へ歩いていく。
俺と李人も、心配でついていった。
「大丈夫……落ち着いてな?」
李人がそう言って岸本の、髪を撫でると
岸本は頬を染めて微笑んだ。
岸本……
李人のこと好きなんだろーな。
弱ってる時に優しくされたら好きになるよな。
李人は優しいし、面倒見がいいから。