君から最後の恋文 〜love-letter~
俺がいつも以上に甘い声で囁いたからか
恋文はトマトみたいになって、その大きな瞳に涙を浮かべている。
「うん…っ」
何度も何度も、頷く恋文に愛しさが溢れて
心がぎゅぅっと苦しくなった。
「どっちかが、いなくなるまで……ずっと、ずーっと一緒!」
ずっと、ずっと一緒。
この時の俺はそう思っていた。
この『ずっと』が
『ずっと』だと信じていたんだ。
その『ずっと』が
儚いくらいにすぐ終わるとも知らずに-