君から最後の恋文 〜love-letter~
「ねぇねぇ、櫻ちゃん」
「何?」
何かを考えるように顎に手を当てる恋文。
可愛い……。
なんてこと、本人には言えねぇけど。
「ほっしーとかは?」
…………は?
ん?何の話だ?
「あだ名!」
…あぁ、まだ考えてたのな。
俺は星川 櫻(ほしかわ おう)だから
ほっしー、ね。
「ぜってー、やだ」
俺がそう言うと恋文は、ぶぅーと言いながら俯いた。
「普通に、櫻でいいじゃん」
「えぇ!?そ、それはっだめだよ!」
何でだよ。