君から最後の恋文 〜love-letter~
「〜〜〜っ」
声にならない声を上げる恋文。
「俺の部屋、行ってな…飲み物持ってくっから」
恋文が俺の家に来るのは2回目だ。
始めてきた時も親はいなくて今日みたいに緊張しまくってたっけ。
思い出して、くすくす笑いながら紅茶を入れる。
「恋文、何立ってんの…ほら座って」
まだ、俺の部屋で立ち尽くしていた恋文を座らせてテーブルに紅茶を置いた。
「ありがと、櫻ちゃん」
「ん…」
ティーカップを持って紅茶を飲む恋文。
何か、いいな。
「おいしい…」
幸せそうに微笑む君をみて、俺も幸せになった。