君から最後の恋文 〜love-letter~
6枚目
「恋文…………!」
待ち合わせの公園前で
寂しそうにしている恋文に走って近づけば
恋文は明るい笑顔になって
俺に抱きついてくる。
「櫻ちゃん………だ」
「うん、俺だよ」
やっぱり少し変な恋文をきゅっと抱きしめる。
「寒かったろ?」
「うん………
でも櫻ちゃんがいるからもう寒くないよ?」
「…うん、寒い時は俺が抱きしめてやる」
そう俺がいえば
恋文は辛そうに顔を歪めて
無理して微笑むんだ。