君から最後の恋文 〜love-letter~
「まあ、そう言うと思ったわ」
李人は少し呆れながら、返しとくなと不満そうに言った。
「お前も、ほんとモテるよなぁー」
李人は茶色の髪を揺らしてそう言う。
「俺もお前みたいな黒髪にしたらモテっかな」
「何馬鹿なこといってんの、李人に黒髪なんて似合わねぇしお前モテんだろ」
李人は顔も整ってるし明るいし人懐っこいしモテる。
俺は李人と真反対だ。
俺は冷めてるし、人とはあまり話さない。
1人の方が楽だし馴れ合いは嫌いだ。
何でそんな真反対の俺らが仲いいのかなんて俺らにもわからない。
ただ、小さい時から仲がいいんだ。