君から最後の恋文 〜love-letter~


恋文が家に入っていく時、
何故かスローに見えて





『ばいばい』




その声はどこか遠くで聞こえて



恋文の後ろ姿はどこか霞んで見えた。




バタンッ




ドアの閉まる音でハッとして
家に帰る道を歩く。






どうしてあの時、引き止めて


「大丈夫?」

って聞かなかったんだろう。

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