ナ~スなカノジョ☆彡
佳史は意外と冷静だった。世話を

してくれている若者にお願いし、

リュックからケイタイを出しても

らった。そして、まず実家へ電話

をした。


「もしもし、ケーシだけどさぁ~
 ・・・」

「はいはい、何ですか?」

「今さバイクで事故起こして救急
 車待ってるから、ドコの病院か
 分かったらまた連絡する。」


電話に出たのは、佳史の母親だ。

佳史は一応の状況説明をした。母

親は若干パニック風でもあったが

、何とか話の内容は伝わったよう

だった。次に、会社の直属の上司

へ電話をした。呼び出しはするも

のの、出る気配が無い。仕方なく

、同じ部署の先輩へ電話をした。


「もーしもぉーし!」


電話の向こうからは、異常なほど

ハッピーな音楽と雑踏の音がして

いる。

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