ナ~スなカノジョ☆彡
「マナちゃんからだ・・・」


哲真はケイタイを手に取ると、佳

史に分かるように一言吐いてから

電話に出た。

「はいよ~。今終わって、ケーシ
 と事務所で休んでる。・・・。
 わかった。じゃぁ、30分後に
 ケーシと行くから。ハイハイ~
 ハイ・・・。」


芳野麻奈との電話を終え、椅子か

ら立ち上がりながら哲真が言った。


「ケーシ、オレ風呂入って来るわ
 。」


「ほんじゃ~オレも、実家でシャ
 ワー浴びてくるわ!」


佳史もそう言うと左手にヘルメッ

トを取り、タバコを消しながら腰

を上げた。

佳史の実家は、哲真の工場からバ

イクで5分と掛からないところに

ある。哲真の工場で作業した後に

出掛けるときは、決まってシャワ

ーを借りに行く。


「じゃっ、あとでなッ!」


二人は互いに軽く手を上げ、一旦

別れた。

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