ナ~スなカノジョ☆彡
20分後、佳史は哲真に仕上げて

もらった自慢のSRXの排気音を

響かせながら、また工場に戻って

来た。バイクの音を聞いてか、哲

真も工場の横にある自宅から出て

来た。


「行こう!」

「あいよ~♪」


哲真の言葉に被るように佳史が返

事をすると、二人同時に哲真のク

ルマに乗り込んだ。

麻奈の家まではクルマで10分。

二人はいつものように今日の仕事

のことを楽しそうに話しながら、

その道のりを行く。

麻奈はこの街で一番大きな病院で

看護士をしている26歳。そんな

麻奈の一人暮らしの家は一軒家で

ある。20代の独身女性が一戸建

てのマイホームの主である。二人

とも初めて知ったときは正直驚い

たが、今では何の意識もしていな

い。逆に、仲間内でパーティーを

するときには、便利であった。そ

んな麻奈とこの二人の出会いは、

その夏の初めにあったコンパだっ

た。

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