機嫌の悪いカノジョ
気まずい空気になってショッピングモールを出た


車でも二人は無言


車が康太の家へついた


康太の後をついていくように部屋に入った


ため息交じりに康太が口を開く


「…まだ奈々怒ってるの?」


「…怒ってないよ」


「嘘つけ」


「嘘じゃないよ」


嘘はついてない。怒ってはないのだから。


ただ、悲しだけ


今までも何度も私は康太に釣り合わないと感じてきたけれど


いざ 別の誰かに彼氏に見えないと言われてしまうと 現実を突きつけられた気がして悲しかった
< 3 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop