リアル☆タイムスリップ
「軽い熱中症ですって。空気が悪かったのも手伝って、倒れちゃったみたい。私たちは、そういうことに敏感やからねぇ。うちの人も一緒に倒れちゃって、正宗くんより長く生きてる分、耐性があるはずやのに情けないねぇ」
ころころと笑う。
神職に就いている者は、稀に神気に中てられることもあるのだ。
「そうだったんですか。何かご迷惑をかけてしまってすみません。一体どれぐらい寝てたんですか?」
僅かに痛む頭に手を当てて、正宗は考えた。
ただの夢だったのだろうか。
それにしては身体がだるい。
物凄く疲れている感じだ。
「そうやねぇ。よく寝てたけど、まさか二日も三日も寝てないよ」
「へ?」
「さすがにそんなに目を覚まさんかったら、私かって救急車呼ぶわ」
相変わらずころころと笑う宮司の妻を、正宗はぽかんと見た。
相当な日数、新撰組隊士として働いていたが。
だからこその、この疲れではないのか。
「今日の午前中に来てくれて、主人と経堂に行ったでしょ。しばらくしてからお昼に呼びに行ったら、二人して倒れてはるもの。いや~、びっくりしたわ」
「え、きょ、今日?」
「そうよ? まぁもう四時前やから、それでも三、四時間は経ってるね」
三、四時間。
何日も百五十年前に行っていたのが、ほんの三、四時間というのか。
「けど、元気で良かった。今日はゆっくりしたらよろし。お夕飯はあっさり湯豆腐やし、いっぱい食べて体力回復させなね」
そう言って、宮司の妻は部屋を出て行った。
ころころと笑う。
神職に就いている者は、稀に神気に中てられることもあるのだ。
「そうだったんですか。何かご迷惑をかけてしまってすみません。一体どれぐらい寝てたんですか?」
僅かに痛む頭に手を当てて、正宗は考えた。
ただの夢だったのだろうか。
それにしては身体がだるい。
物凄く疲れている感じだ。
「そうやねぇ。よく寝てたけど、まさか二日も三日も寝てないよ」
「へ?」
「さすがにそんなに目を覚まさんかったら、私かって救急車呼ぶわ」
相変わらずころころと笑う宮司の妻を、正宗はぽかんと見た。
相当な日数、新撰組隊士として働いていたが。
だからこその、この疲れではないのか。
「今日の午前中に来てくれて、主人と経堂に行ったでしょ。しばらくしてからお昼に呼びに行ったら、二人して倒れてはるもの。いや~、びっくりしたわ」
「え、きょ、今日?」
「そうよ? まぁもう四時前やから、それでも三、四時間は経ってるね」
三、四時間。
何日も百五十年前に行っていたのが、ほんの三、四時間というのか。
「けど、元気で良かった。今日はゆっくりしたらよろし。お夕飯はあっさり湯豆腐やし、いっぱい食べて体力回復させなね」
そう言って、宮司の妻は部屋を出て行った。