メガネ男子と恋する乙女♡
「蕾奈様、危ないっ!!」
勢い余って飛んで来たバスケットボールが
私の方に向かってくる。
けれど、そのボールは私には当たらなかった。
彼が庇ってくれたから。
「真澄っ…!」
「…大丈夫ですか?蕾奈様。」
「私はなんともない。真澄は?大丈夫なの!?」
私は彼の手首を掴んで確かめる。
「私は大丈夫です。
よかった、蕾奈様にお怪我がなくて。」
大丈夫なんて嘘…今一瞬顔を歪めたくせに。
騒ぎを聞きつけた体育の先生が駆け寄ってくる。
「二条、真澄先生、大丈夫か!?」
「私は大丈夫です。
でも真澄を保健室に連れて行いきます。」