甘え下手を治すには溺愛を
9.千紗:自然体
カフェに行くと昨日とは違ってスーツ姿の裕がいた。
昨日の私服も似合っていたけど、スーツは余計にスマートに見える。
仕事も…できる人なんだろうなぁ。
そんなことを思わせる風貌だった。
些か緊張して声をかける。
「ごめんね。待ったかな?」
フッと笑った裕が意地悪なことを口にする。
「ダメだろ。呼ばれてすぐ来る女は都合がいい女って前に言ったのに。」
な…。
「だって…電話切られちゃって…どうしていいか…。」
プッ。ハハハハハッ。
急に笑われて面食らう。
凛々しかった顔が少年みたいに崩れた。
やっぱりこの顔は可愛い。
「ごめん。ごめん。来てくれて嬉しいよ。
来てくれるか心配してた。」
嘘ばっかり。
余裕な態度がそんなの微塵も感じさせない。
「それに。慣れない俺に口ごたえするなんて成長したんじゃない?」
「あ…。」
そういえば、口ごたえって言えるほどのものじゃないけど、でも私にしては珍しいかも。
「ね。」ってウインクする裕がちょっと憎たらしいけど…昨日から合わせても数十分くらいしか会っていない人なのに、裕の前では自然体でいられるのかもしれない。
きっと裕が自然体だからだ。
裕の前に腰掛けると、手を取られ握られた。
「ねぇ。電話で俺が「会いたい」って言った時、どんな顔してた?」
「な…。」
やっぱり前言撤回!
この人の前で、自然体でなんかでいられない!!
昨日の私服も似合っていたけど、スーツは余計にスマートに見える。
仕事も…できる人なんだろうなぁ。
そんなことを思わせる風貌だった。
些か緊張して声をかける。
「ごめんね。待ったかな?」
フッと笑った裕が意地悪なことを口にする。
「ダメだろ。呼ばれてすぐ来る女は都合がいい女って前に言ったのに。」
な…。
「だって…電話切られちゃって…どうしていいか…。」
プッ。ハハハハハッ。
急に笑われて面食らう。
凛々しかった顔が少年みたいに崩れた。
やっぱりこの顔は可愛い。
「ごめん。ごめん。来てくれて嬉しいよ。
来てくれるか心配してた。」
嘘ばっかり。
余裕な態度がそんなの微塵も感じさせない。
「それに。慣れない俺に口ごたえするなんて成長したんじゃない?」
「あ…。」
そういえば、口ごたえって言えるほどのものじゃないけど、でも私にしては珍しいかも。
「ね。」ってウインクする裕がちょっと憎たらしいけど…昨日から合わせても数十分くらいしか会っていない人なのに、裕の前では自然体でいられるのかもしれない。
きっと裕が自然体だからだ。
裕の前に腰掛けると、手を取られ握られた。
「ねぇ。電話で俺が「会いたい」って言った時、どんな顔してた?」
「な…。」
やっぱり前言撤回!
この人の前で、自然体でなんかでいられない!!