まいにち、しののめ。2
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

こんばんは。
今日は音訳ボランティア(盲人の為に文書や書物を音声化すること。分かり易く言うと朗読。でも朗読とはちょっと違う。ルールがある。)の講師をしてきました。

毎回、課題を渡して録音してきてもらうのですが、やっぱり10代の若い子は声に溢れんばかりのパワーがある。あの透明感、力強さ、羨ましい限りです。声帯も筋肉なので。衰えていくんですよね、年を経る毎に。
ただ、ずっと聴くならもっと力の抜けた声の方が良いので、音訳の世界では老齢の方も大活躍なのです。何せ、本一冊分をずっと音声で聴くので。それ全文元気いっぱい読まれたら、堪ったもんじゃないでしょ?

ところで、冒頭の、ゆあーん、ゆよーん、ゆやゆよん。

懐かしい!という方もいらっしゃるかな。
中原中也の『サーカス』という詩の一節です。


頭倒(さか)さに手を垂れて
汚れ木綿の屋蓋(やね)のもと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん


次回の課題用に齋藤孝さんの著書『声に出して読みたい日本語』から抜粋して渡してきました。ご興味を持たれた方はぜひ、ググって全文を音読してみてくださいな。なんかね、理屈抜きで気持ち良いですよ。

五七調のリズムが良いし、サーカスの不気味さ、猥雑さみたいなものがこの「ゆやーんゆよーんゆやゆよん」にギュッと凝縮されている、気が、する。

今回、改めて30年ぶりくらいにこの『サーカス』を音読して感性を刺激されちゃったので、ちょっとご紹介してみました。どっから出てくるのか、この絶妙な「ゆやーんゆよーん」。

ま、詩って、感性が合わなければ全然ピンと来ないものだと思うので、ポエムはどうも、とか中原中也はあんまり、という方は遠慮なくすっ飛ばして。どうぞ、コーヒーでも飲んでってー。
日曜日に女子会した時のアフォガード。
甘過ぎずでとっても美味しかった。

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