まいにち、しののめ。２

23日・無題

小林麻央さんが亡くなりました。
残されたご家族、特に小さなお子さま達に、慰めがあらんことを祈ります。

と、一応触れておきます。
一応、と言うのは、今日世間で何が起こったのかをここに書き留めておくと、後々読み返した時に2017年6月がどういう月だったのかが分かるからです。毎日更新型の日記を書いていなければ、この話題について特に筆を取ることは個人的にはなかっただろうな、と思います。

定時ニュースの順番には理由があります。
政治経済、国際情勢、事件・事故、季節の話題、スポーツ、天気。生活に及ぼす影響が大きい順に並べられていきます。
訃報がトップニュースになるのは、珍しい。特に、夜７時のゴールデンタイムには。一日の総まとめという位置づけだからです。今日のニュースはNHKのニュース７を最新として、どの時間帯もトップは変わらずこの話題でした。それだけ、小林麻央さんの訃報は世間の注目度が高かったということです。

がんの公表、ブログの開設。
自分の病状や日々に思うことを発信し続ける麻央さんに、時に心無い声が掛けられました。顔と名前を出して発信することの弊害です。それでも、麻央さんはそれらを静かに受け止めて、アンチにも配慮しつつ、ブログでは努めて明るい発信を続けてきました。

お陰で、私は自分の乳房に異変があればすぐにチェックするクセがついた。きっと、そういう女性は少なくない。それだけでも、大きな変化をもたらしたのだと言える。プラスの方向に。

それで、いいじゃないか。
それだけで。
ブログの意味とか生産性なんて、元来どうだっていいんだよ。気になる人だけ、読みたい人だけ、読んだら。

これまで、麻央さんが何かを発信するたび、下世話なヤジを飛ばす輩がいて、正直それを見るのに辟易していました。
個人のブログなんて、ましてや病気に関することなんて、開示したい情報だけ書けば良いんです。もっと詳しく病状を書け、なんて、読む側が要求するのは勘違いも甚だしい。それについて書かないのは理由があるからで、だったら書くなとかナントカ詐欺とか、その人の全てをハナから否定するなんて。慮るという言葉を知らないのかと思います。

…あらいやだ。改めて書いているうちに腹が立ってしまって。すみません。まったくもう。

麻央さんの言葉は、お子さん達にとっても掛け替えのない宝物になるでしょう。自分の出来る限りを尽くして言葉で発信し続けた麻央さん。改めて、強い人だったんだなと尊敬します。

◇

自分と違う人を、違うまま、受け止める。
それが本当の意味で実現するなら、
世界から憎しみは消える。