【対談】桜雛×キャラ
「桜雛は、殆どの作品中に僕を出しまくってるけど、いつまで書くの?」



「飽きるまで。

正確に言うと、坂下を書きたい。

話の都合上、殺しちゃったからね。」



「だったら、坂下先生目線で書いたら?」



「そりゃあ、いつかは書きたいさ。

だけど、坂下氏で作品を書くには…今の私のスキルでは到底無理。」



「今は無理でも、いつかはちゃんと書けよ。」



「ん。

蒼が、爺サンになる頃にはね。」



「僕が爺さんなら、桜雛は婆さんになっているだろ?

そんなに長いこと、書き続けられるのかよ?」



「書き続ける云々はともかく、誰が婆サンになるって?

女性は二十歳以上、年取らないって決められてるんやぞ。」



「はぁ?」



「学校で、日本国憲法の前文くらい習うだろ?

レモン汁で書いてあって、あぶり出しすると浮き出てくるんやで。」



「それ、桜雛が持ってる本に自分で書いたってオチ?」



「イヤなこと、言うコやね…。」



私は、グラスの中のワインを呑み干した。


蒼は、牛たんステーキを口にしながら言う。



「桜雛、この店って喫茶店でもなければ、ただのワインバーでもないし…何屋?」



今、喰ってるだろおぉ!!



蒼に説教垂れようとした瞬間、マスターが声をかけた。



「桜雛、いつものご飯以外に、カレーもあるんだけど…。」



「カレー喰うっ!!」



この店が牛たん屋だと分かって貰えるには、まだまだ時間がかかりそうだ…。




< 14 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop