目線
「まったく、もう高校生なんだから自分で起きなさいって言ってるのに...」
『でも、目覚まし時計じゃ起きれないもん...』
「はぁ...」
そう、私は高校生だけど朝起きる時は母の怒声でしか起きられない。
これは小学四年生の時からのお決まりである。
そう、あの夢を見るようになってから
どれだけ携帯のアラームが鳴っても
どれだけ小鳥が囁いても
どれだけ工事の音が耳を壊そうとしても
お母さんの怒声でないと起きられなくなってしまった。
これも何か関係があるのかな、
そう思いつつも「考え過ぎか、」
と深く考える事をやめてしまう。
この時深く考えていればこれから起こる出来事も大事にはならなかったのかもしれない、
と後になって後悔することになるのだが____
それはまた後日のお話。